鼓膜チューブ留置術
鼓膜チューブ留置術
処置の対象
- 過去半年に3回以上急性中耳炎くり返す場合(反復性中耳炎)。
- 滲出性中耳炎が3か月以上治らず、改善傾向が全くみられない場合。
方 法
鼓膜に麻酔をした後に細いメスで爪の先ほどの小さな切開を加えます。その切開孔から膿などの貯留液を吸引して除去します。そこまでは鼓膜切開と同じです。
鼓膜切開後、切開孔が閉じない様に数mmのシリコン製チューブを切開孔に留置します。じっとしているのが難しいお子様の場合は、二次病院で1泊2日の全身麻酔で安全に留置していただく方法を提案することがあります。
効 果
痛みや発熱や聞こえの悪さが軽減します。
合併症
- 鼓膜穿孔:チューブは必要がなくなれば2年程度で外来で抜去します。場合によりチューブを留置していた穴が自然閉鎖せずに残ってしまうことがあります。
- チューブ脱落:チューブが鼓膜の奥や外側に落ちる場合があります。適正な位置にチューブがあるか定期的なチェックが必要になります。
注意点
留置後はお風呂などで耳に水が入らない様に注意して下さい。お子様でよく質問があるプールについては、飛び込みなどを避けて、耳栓をきちんと装用していただければプールの利用に問題はありません。