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耳管開放症

耳管開放症じかんかいほうしょう

症 状


1日の中で午後を中心に自分の声が内側から響いて聞こえたりします。耳がつまった感じ、呼吸の音が耳に響くといった症状として自覚される場合もあります。立ち仕事の方で、お仕事中に水分摂取の機会が少ない場合などに多くみられます。体重減少や妊娠が原因になるといわれています。

 

病 態

鼓膜の奥には鼻の奥とつながった管(耳管じかん)があります。普段は閉じているのですが、例えば特急電車に乗ってトンネルに入って鼓膜の内側と外側に圧格差による耳のつまり感が生じた際に、唾液を飲み込む動作で一時的に耳管が開くことで圧格差によるつまり感が解消されることがあります。
つまり、普段は閉じていて必要時に一時的に開くべき耳管が、開きっぱなしになることが原因です。開きっぱなしになっていることで自分の声が内側から響いてしまいます。

 

診 断

鼓膜の診察の際に片鼻の呼吸で鼓膜が動くことを確認できれば、診察でほぼ確定診断となります。鼓膜の動きが確認されない場合は、耳管機能検査で確認します。

 

治 療

普段耳管を閉じるために必要なのは、耳管周囲の脂肪や血流による耳管の圧迫です。そのため、血流を低下させないために水分摂取をまめに行うことが一番大事です。症状が強い場合は、しばらく横になることも有効です。

  • 内服薬:漢方薬やATP製剤で耳管周囲の血流を安定させることで改善を目指します。
  • 手 術:水分摂取や内服薬で改善がみられない方で症状が強い方の治療法です。耳管の中に特殊なシリコン製のピンを留置します。治療の適応があるかの判断が必要な場合は、専門の病院をご紹介します。

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