鼓膜切開
鼓膜切開
処置の対象
- 急性中耳炎による発熱や耳の痛みが非常に強い場合。
- 滲出性中耳炎が3か月以上治らない場合。
方 法
鼓膜に麻酔をした後に細いメスで爪の先ほどの小さな切開を加えます。その切開孔から膿などの貯留液を吸引して除去します。切開そのものは一瞬です。
効 果
鼓膜の奥に溜まった膿などの貯留液が除去されることで、痛みや聴こえの悪さが軽減します。
合併症
- 鼓膜穿孔:ほとんどのケースで切開孔は2~3日で閉鎖しますが、場合により切開孔が自然閉鎖せずに残ってしまうことがあります。
- 出血:処置翌日までは少量の出血があります。
- 痛み:麻酔により切開時の痛みは軽度のことが多いです。
麻酔方法
麻酔液を浸した綿球当てる方法とイオントフォレーゼという電気で麻酔液を浸透させる方法があります。適切な方法を選択します。